2010年10月29日金曜日

踊るピアノ。クラムボン「はなればなれ」

http://youtu.be/7njdrFDIvFs
クラムボン「はなればなれ」
作詞:原田郁子
作曲:ミト


クラムボンは、
原田郁子、ミト、伊藤大助の3人によるバンド。
専門学校、東京ミュージック&メディアアーツ尚美で出会い、結成された。
ポップス、ジャズ、ニューウェーヴ、プログレetc.多様な音楽性を持つ彼らの曲は、
振れ幅ドでかく、いつも新鮮な驚きを与えてくれます。


当時音楽・カルチャー系のライター業をしていた僕は、
このメジャー・デビュー曲「はなればなれ」(1999年3月)を、
彼ら自身が初お披露目されたコンベンション・ライブ(大阪・梅田)で聴き、
瞬時にファンになった。
彼らが1975年生まれの同級生だったことも
とっても嬉しかった。


さてと、踊るピアノが印象的なこの曲は、
タイトルから勘ぐるにジャン・リュック・ゴダールの映画に「はなればなれに」(1964年)にインスパイアされているのかもしれない。

映画「はなればなれに」の音楽を手がけていたのは、
ミシェル・ルグラン。
映画サントラでは、本人がノリノリでピアノを弾きまくりです。

2010年10月27日水曜日

やっぱレジェンド。Qlair「眩しくて」ほか

以前にも紹介したQlairの第2弾。
少し説明を加えると
Qlair(クレア)とは
フジテレビ主催・運営のタレント育成講座
「乙女塾」より1991年にデビューした、アイドルグループ。
メンバーは左より
今井佐知子、吉田亜紀、井ノ部裕子といいます。

今回は彼女たちのヒット曲(プチですが)を2曲紹介。




1曲目は4枚目のシングルとしてリリースされた「眩しくて」(1992年5月)。
片思いのきゅんとした想いを歌った屈指の名曲。
センターで主旋律を受け持つ、
吉田の亜紀ちゃんの歌声が何度夢に出てきたことか。
高校時代ドはまりしてました。


さて、この「眩しくて」。
なんと作曲は、あの和製テクノポップな女性アーティストだった山口美央子なのです。
彼女は作曲家になってからの活動のほうが輝かしいですね。
斉藤由貴、光GENJIらに曲提供してます。




2曲目は「SPRING LOVER 大作戦」とその続編である「SUMMER LOVER 大作戦」。
ともに1993年。
いきなりロケンローな路線に変更し、
はっちゃけた3人。
おそらくスタイリストも変わっていて、
「オリーブ」な感じのおしゃれさもアピールしているな。


兎に角、
クレアは、短命だったが間違いなく
アイドル界のレジェンド。


2010年10月21日木曜日

ヲタなヘアスタイルのボビー・コールドウェル「風のシルエット」

「風のシルエット(What You Won't Do for Love)」(1978年)

AOR、ブルー・アイド・ソウル界随一のダンディ、
ボビー・コールドウェルの1stアルバム収録曲「風のシルエット(What You Won't Do for Love)」

うっとりするほどにムーディー&ソウルフル。
当時ラジオから流れてきたこの曲を聴いた誰もが、
ボビーは黒人だと信じて疑わなかったという。

彼の経歴はこの記事に
詳しく書かれているが、
両親ともショウ・ビジネス関係の仕事をしており、
各地を転々とするなど、結構な苦労人のようだ。


この映像での彼は、今やヲタしかやっていない
アンバランスなポニーテール。
これが様になるのは、
ボビーとロベルト・バッジョ(イタリア・サッカー選手)くらいですね。

2010年10月20日水曜日

ちょいとマメ知識なZOO「Choo Choo TRAIN」

ZOO「Choo Choo TRAIN」(1991年)
作詞:佐藤ありす
作曲:中西圭三

「DADA」(TV番組)内にて
毎週末クラブ(ディスコ!?)で、すし詰め状態で踊る中から、
グンバツwに光っている奴をひとりずつ選抜して誕生したのが、
このZOOというグループだった。

それが、この曲一発でお茶の間のスターになった。

だから、つまりは、全員本物の遊び人で、
それこそテレビなんかにでちゃいけないくらいアンダーグランドなアニキ、アネキたちです。

↓ これがその問題の「DADA」。
 大阪時代に話しても誰も知らなかったので、関東のみの放送だったんだと思う。

高校生だったボクは、
深夜に放送されていたこの番組にどっぷりとはまった。

クラスメートには一切カミングアウトせずにダンスをはじめ、
彼らのファッションをマネた。

ダンスは22歳まで続けて、
当時はドレッドヘアでクラブイベントやダンスコンテストにも出演した。

今では誰も信じてくれませんが…苦笑

スタローンじゃねえよ、ビリーだよ!ビリー・ジョエル「オネスティ」


「オネスティ」(1978年)『ニューヨーク52番街』
作詞・作曲:ビリー・ジョエル

ビリー・ジョエルは、ナチの手を逃れドイツから亡命してきた
ユダヤ人の両親から産まれ、NYブロンクスで育った。

「誠実ってなんて淋しい言葉だろう
 誰も真実を見せてくれないから
 誠実という言葉を耳にすることはほとんどないけど、
 でも、それこそ僕が君から欲しいものだから…」

天賦の才に恵まれたビリーだったが、
正当な評価を受けるのには大変な時間がかかり、
鳴かず飛ばずのまま流れるように行き着いたロスのバーで
ピアノの弾き語りを行っていた頃に、
もうひとつの名曲「ピアノマン」が誕生し、
ようやく陽の目を見た。

この頃のビリーの表情には、
抜けきれぬ悲愴感が漂う。

ちなみに、サイモン&ガーファンクル、キャロル・キングなど
当時の優れたミュージシャンはいずれもユダヤの子でNY出身だ。


我思う、ゆえに我あり。石嶺聡子「私がいる」

「私がいる」(1995年)
作詞・作曲:尾崎亜美


歌うのは神がかりな歌唱力を持つ石嶺聡子。※青木さやかじゃないですよ
昭和50年生まれの僕の同級生。

沖縄民謡「花」のイメージが強い彼女ですが、
民謡ではなく、ポップス畑のシンガーです。

尾崎亜美が石嶺と肩を並べて作ったと言われるこの曲は、

デカルトの「我思う、ゆえに我あり」の哲学であり世界観。

きちんと理解して歌っていているのが端々からよくわかる。



2010年10月18日月曜日

白昼夢の風景「蜃気楼の街」


「蜃気楼の街」 アルバム『Songs』(1975年)
作詞・作曲:大貫妙子


儚い歌声で、
一瞬で白昼夢の世界に引き込まれる。
唯一無二のマジカル・ポップス。
お伽話を思わせるキュートめなアレンジも秀逸です。


大貫さんはボクにとっては女神のような存在、
同じ時代に生きていたら、なんとしてもプロポーズしていたと思うw

2010年10月17日日曜日

貧しくて眩しい「チキンライス」


浜田雅功と槇原敬之「チキンライス」(2004年)


作詞:松本人志
作曲:槇原敬之


松本人志の貧しい家庭で過ごした少年時代のエピソードが綴られた、
朴訥とした歌詞がじんわり染み渡る。




ボクの家のすき焼きはいつも豚肉だった。
何度も何度も牛肉にして欲しいと母に頼んだが、
やっぱりいつも豚肉だった。
18になるまで汲み取り式のままだったトイレも嫌だった。
このトイレが水洗になるまで、彼女なんてできねぇよ…。
と思っていた。


男ばかりの4人兄弟。自分自身に、息子が産まれて思うのは、
裕福ではなかったけれど、よく育ててくれたと思う。


そろそろちゃんと親孝行をしないといけないな。

ジャパニーズ・サウダージ、神曲「少年時代」




井上陽水「少年時代」(1990年)。これぞ日本のサウダージ。




暑かった2010年夏も、すでに遠い過去の思い出に。

30過ぎの僕は、思い切ってはじめた転職活動で悶々としていたけれど、
子供たちは毎日が驚きに満ちた冒険の連続だったことと思う。

懐かしむだけでは、なんの生産性もないとわかっていながらも、
こんな夜中にひとりなら、たまにはいいよね。


ちなみに今でこそ神曲などとも言われる「少年時代」ですが、リリース当初はあまり売れず、
sony ハンディカムのCM曲に採用され


「今日は、明日の思い出です」


の名キャッチコピーとともに爆発的なヒットとなったんだと。


※youtubeのコメント欄も必読。10代から熟年まで、それぞれの思い出が語られていて、まとめて書籍化できる内容とボリュームです

少年の心よ、「SAYONARA」メアリー・マックレガー




『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』(1981年)の主題歌。


歌うのは、メアリー・マックレガーは米国人女性アーティスト。
彼女の情報はググってもほとんどヒットしない。
ミネソタ州セント・ポール生まれ。6歳からクラシック・ピアノを習い10代初めから地元のバンドとプロとして歌い,ミネソタ大学在学中からフォーク、R&B、ロックと多様なバンドとともに全米を回ったとのこと。


当時小学生だった僕は、
再放送で夕方に放送されていた『銀河鉄道999』に夢中になっていた。
永遠の命っていいなあ。と軽い気持ちで観ていた僕だったが、
少年・星野哲郎の心情の変化と合わせるように、
“限りある人生を精一杯生きる素晴らしさ”を胸に刻んでいった。


このアニメが自分に与えた影響は大きく、
何か大切な選択をするときは、哲郎の気持ちになって考えるようにしてきた。
“人生はやり直しがきかないんだから…”と。


“さようなら”と無垢な日本語の歌声で始まるこの曲は、
哲郎と同じく少年だった僕をちょっぴり大人へと成長させてくれた、
大切な曲です。

2010年8月20日金曜日

実力派シンガーの森川美穂「Blue Water」



作詞:来生えつこ
作曲:井上よしまさ
編曲:JoeRinoie、鈴川まさき


映像だけみていると80年代後半の 女子大生のヘンテコディスコですがw




アニソンの超名曲
『ふしぎの海のナディア』(監督は庵野秀明)の
オープニングテーマ「Blue Water」です。


作曲の井上よしまさ氏は、今をときめくAKB 48の曲・編曲を数多く
手掛けていることで有名なおじさま。




歌うのは、森川美穂。
ヤマハボーカルオーディション「ザ・デビュー」(現「MUSIC REVOLUTION」)で、
約1万人の中からグランプリを受賞し、デビューしたガチガチの実力派です。


アイドルのような売られ方をして、
不遇の時間も長かったんですが、
そこは実力派、
現在は、大阪芸術大学音楽学科担当ヴォーカル実技の准教授もしているそうです。
※あ、大芸音楽学科の教授には財津和夫氏まで!?




『ふしぎの海のナディア』は、
NHKオンデマンドで視聴できます。





2010年8月11日水曜日

Perfume!? 鉄腕ミラクルベイビーズ「TALK SHOW」




作詞:尾関昌也 
作曲:尾関昌也 
編曲:加藤みちあき 




「ねるとん紅鯨団」(1987年10月3日〜1994年12月24日)のOP曲として、
アラ30世代の脳に潜入したままの、ホニャホニャなリズムのグッドミュージック。


Winkの「淋しい熱帯魚」の作曲を手がけた尾関昌也が、
作詞・作曲を担当しています。


映像みるとなんともPerfumeチックですが、
カワイクはないですね。

2010年7月31日土曜日

ちょいとモータウンな本田美奈子「One Way Generation」。



作詞:秋元康 
作曲:筒美京平 
編曲:大谷和夫


「パパはニュースキャスター」(TBS)主題歌。



人生はいくつになったってOne Way Generation。 

戻れないから前に進むしかない。







2010年6月4日金曜日

和製シスター 黛ジュン「天使の誘惑」





作詞:なかにし礼
作曲・編曲:鈴木邦彦

極貧家庭に育ち、中学卒業後には、
米軍キャンプで歌っていたという、
和製シスター、黛ジュン。
兄は、作曲家の三木たかしというのは有名ですね。

彼女といえばな代表曲「天使の誘惑」は、
ファンキーなリズム
とっつきやすいメロディ、
パンチのある歌声と、
完璧なトライアングルです。


今でもメディアに登場する際の黛さんは、
必ずミニスカです。
米軍キャンプを廻っていたころに身につけた処世術なんだろうな。


2010年5月5日水曜日

青春のメロディメイカー 堂島孝平「マイライフ」


ポップスのプレイヤー、メイカーとしての非凡な才能を余すことなく
楽曲にパッケージしてきた多作のアーティスト、堂島孝平。

大好きなんだが、カワイイ系の容姿なため、
男としては彼を好きと素直にカミングアウトできないもどかしさがある…。

紹介する「マイライフ」は、個人的に最も好きなアルバム『Emerald 22 Blend』(1998.9.19)
に収録されている。

この映像を見て思うのは、やはり抜群にいい曲だし、
文句なしの天才シンガー・ソングライターなのだが、
気心知れぬ相手にカミングアウトするには少し勇気ががいるかな…。


2010年3月13日土曜日

アニキのつぶやき「空に星が綺麗」




大阪に出たばかりの頃によく聴いていた曲。
とっても短い曲だけど。何度もループしてました。

友達ひとりもいなくて、やることなくて。
毎晩ひとり大和川で悶々としてたな


エレクトロとかテクノとかとかヘッズとかハウスとかヒップホップとか
どこか享楽的なダンスミュージックでとんだりしてきたけど、

これ聴くといつでも自分の原点に帰れます。

藤田総帥第二の刺客は美男子日系ブラジル人 1986オメガトライブ「君は1000%」

作詞: 有川正沙子
作曲: 和泉常寛
編曲: 新川博

プロデューサー藤田浩一総帥率いるAOR軍団、オメガトライブ。

杉山清貴と別れた後に迎えた、
甘酸っぱ系日系ブラジル人ボーカリスト
カルロストシキ(後に鷹橋敏輝)とのデビュー曲が
この「君は1000%」。

ソーダのように爽やかに弾けるハイトーンボイスが
身体に染み渡ります。


杉山清貴といいカルロストシキといい
オメガトライブは、
ジェンダーレスな魅力のボーカリストばかりで、
藤田氏の性癖なのかと、勘ぐってしまう。


あ、
安藤裕子のけっだる〜いカバーも最高。

2010年3月10日水曜日

アイドル歌謡ブッダとイエスのギンギンなダンスクラシック 少年隊「ABC」




作詞:松本隆
作曲:筒美京平

アイドル歌謡のブッダ筒美京平とイエス松本隆の
聖なコンビによるギンギンギラギラのダンスクラシック。

ABCは、Angel,Baby,Cupidの頭文字です。
これぞ、松本節。

ピチカートの小西氏にとってもこの曲はアンセムだそうです。